下記のコンテンツは主に3年程前に書かれた物ですので、今のブロードバンド時代にはそぐわないところも多々あります。最新情報は「ブロードバンド時代のプロバイダの選び方」をご参照ください。
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皆さん、今日は。今日は賢いプロバイダー選びのコツについて話したいと思います。私は今のプロバイダーに満足しています。私がどうやって今のプロバイダーを見つけたのかをまず話したいと思います。
私は、当時、外国にいました。間もなく日本に帰国することを考えて、そ日本のプロバイダーに関する資料を集めようと思うのですが、何せ外国。資料を実家に郵送してもらっても、見ることが出来るのは日本に帰ってから。日本に帰ってすぐにインターネットをしたいのに、これでは間に合いません。どうしようかと考えていました。
そんな時、何かのメールマガジンで読んだのが、プロバイダーエクスプローラー
(http://www.tky.3web.ne.jp/~masao777/index.htm)の存在です。750以上ものプロバイダーの中から、いくつかの条件(ア
クセスポイント、値段、従量制か固定制か、無料Webスペースの有無、CGIの利用が可能かどうかなど)を入力することによって、適合するプロバイダーを検索できます。非常に優れものです。
まず、私が住んでいる大阪府のある町にアクセスポイントを持つものを選択させました。12個ぐらいのプロバイダー及びサービス名が検出されました。その中でヘビユーザーの私には、従量制は悪夢です。固定制が絶対的条件でした。ここで、2,3のプロバイダーに絞られたように思います。
次に私が重視したのは、Webスペースの商用利用が可能かどうかです。インターネットビジネスを行なうことは私の夢でした。ですから商用利用を認めてくれることも条件でした。また、クレジットカードを持っていないので、決済方法として銀行振込を認めてくれることも絶対条件としてありました。ここで1個所に絞られました。今、実際に使っているプロバイダーです。
また、前掲のプロバイダーエクスプローラー以外にも、朝日新聞の出版局がまとめ
た「Provider Power Search」(http://pps.asahi-np.co.jp/prov/)などプロバイ
ダー検索のためのサーチエンジンが存在しますので、こちらも利用されるといいと
思います。「Provider Power Search」では、都道府県別・市外局番別で検索でき
ることは当然のこと、海外ローミングサービスを持つか、ISDNをサポートしている
かなどより詳しい条件で検索できるようになっていてお薦めです。
最後に、インプレス社のインターネットマガジン・プロバイダーガイド(http://internet.impress.co.jp/provider/)も日本最大の情報量と言われているのでチャックしておきたい。CATAインターネットや無料プロバイダ情報もある。
それでは、一般的にプロバイダーを選ぶ際に、考慮すべき条件を下記にまとめてみ
ますと
1. アクセスポイント
これは非常に重要です。いくら接続料金が安くても、自分の住んでいるところにアクセスポイントがなければ、電話代がべらぼうになってしまいます。市内料金なら昼間3分間10円ですから、1時間遊んでも、たったの200円しかかかりません。今月から全国で利用できるというNTTのタイムプラスというサービスを使えば、月額たったの200円の基本料金で、市内昼間で5分10円、夜間だと7分10円です。これはおいしいです。つまり、昼間でも一時間ネットサーフィンしても、市内にアクセスポイントがあれば、たったの120円で遊べてしまうのです。例えば、ゲームセンターで1時間遊んだら、500円なんてあっという間になくなってしまいます。
また、私がプロバイダーを探す時には、NTTのエリアプラスという非常に便利な
サービスを知らなかったので、とにかく私の住んでいる町にアクセスポイントがあるところと
考えたのですが、エリアプラスを使えば、月200円の固定費で、堺や八尾なども市
内料金になるため、もっと選択肢が広がるはずでした。でも、今のプロバイダーで
満足しているので、良いですけど。
2. 接続料金
言わずもがなですが、同じサービスの質なら安いほうが良いです。
3. 従量制か固定制か
自分のインターネットはまり度に大きく影響されるのがこれ。ヘビーユーザなら絶
対、固定制。でもE-mailだけの人に、固定制は向かない。月に何時間ぐらい、イン
ターネットをしたいのか知っておくと、余分なお金を払わなくて済む
4. 支払方法
私のようにクレジットカード嫌いの人には、実際のところ、かなり選択肢が狭まれ
てしまいます。銀行振込でもOKというところは、どういうわけか少ないです。
5. 無料Webスペースの有無
ホームページを持ちたい人にとって、追加料金なしでホームページを持てるのは非
常に大きいです。5MBぐらいのWebスペースをくれるところは結構あるようです
ね。ただし、ホームページのスペースを無料でくれるGeocities
(http://www.geocities.co.jp)のようなサービスを利用すれば、ホームページの
無料利用がないプロバイダーに加入しても、無料でホームページを持つことができます。ただし、Geocitiesのホームページには、ページのトップに大きな広告が入るので、気になる人もいると思います。そうなると、やはりホームページを無料でくれるところが良くなるでしょう。
6. ホームページの商用利用の可否
ホームページを商用にも利用したい場合には、これを考えないといけません。ま
た、これと関連してCGIの利用を認めてくれるかも、重要になってくる人も多いで
しょう。
7.接続パフォーマンス
プロバイダー乗り換えの筆頭理由とも言うべき理由がこれ。Busy率0%と言いつ
つ、全然つながらないプロバイダーもあるようで。特にテレホーダイ・タイムにつ
ながらない場合、夜型人間の方にはストレスの限りでしょう。ただ、これは友人・
知人に聞く以外には、自分が実際に加入するまでなかなか分らない場合が多いのが
実状です。
ただ、この情報不足を補うための手段として、日経ネットナビやYahoo! Japanなど
のインターネット専門紙のプロバイダー比較特集などを参考にするのも一つの手です。ただ、雑誌に取り上げられるのは、ユーザ数が絶対的に多い大手プロバイダーの比較ばかりで、地方に顕在する優良プロバイダーの発掘には向きません。実際、私の使っているプロバイダーは大阪府南部をメインに対象としたローカルプロバイダーですけど、非常にサービスがよいです。
日経Netn@viの場合、雑誌だけでなくオンラインでも「プロバイダーの情報を比較する」(http://netnavi.nikkeibp.co.jp/top/05.shtml)と題して、プロバイダー情報を発信しています。ここでは、プロバイダーの検索や関連リンク集・アンケート調査の発表などがなされており、このサイトもプロバイダー選びに役立つと思います。
マイナーだけど優良なプロバイダーの存在を知る方法としては、2200以
上のユーザーからの生の声をまとめた「賢いプロバイダーの選び方」
(http://www.php.co.jp/news/mail/provider.html)が参考になると思います。都道府県別、プロバイダー別に検索できます。
ユーザーの声とかではなく、もっと客観的なデータでプロバイダーを決めたいとかいう人なら、「プロバイダーベンチマーク」(http://www.hartc.com/kinki.html)というホームページでは、プロバイダーの速度を調査する事件を行ない、その結果を随時更新し、発表しています。ホームページを訪問した人に、ある特定のサーバーにある100KB程度の同一のファイルをFTP転送してもらい、その時間を計測し、レポートしてもらうというもの。総じてISDNは、やはり圧倒的に早いことが一目瞭然に分ります。ただ、プロバイダーによって、例えば同じISDN
を使っていても、全然速度が違うということが分ります。あるプロバイダーでは、ISDNでも、別のプロバイダーで33.6kbpsでダウンロードした方が早いこともあるなどいろいろなようで…。
8. サポート体制
何か困った時に、どれぐらい親切に、かつ適切なサポートをしてくれるかも重要です。メールを出しても返事が遅いところはストレスがたまりますから。これも接続パフォーマンスと同じで、自分が実際に入るまでなかなか分かり難いですが、上記のようなやり方で情報不足を補うことは可能です。
他にも選択の決め手はいろいろあるかもしれませんが、以上で今日のMILは終わらせていただきます。ただ、一つ言えることは、前号で取り上げた転送メールサービスを利用しておけば、もしプロバイダーを将来変えることになったとしても問題が少なくて済むので便利です。