5.複合型メール
最近増えているのが、ねずみ講まがいメールとチェーンメールが合体したものです。「5人の人の口座番号が書かれたメール」で、「○○円を5人の方に振り込み、一番上の人の口座名を削り、一番下にあなたの口座名を書いて、5人の方にメールを出してください。」とかいう文面です。これで出資金の数倍のお金が入るというものです。そうすると例えば「千円を5人に振り込んでも、あなたが送った5人がそれぞれ千円ずつあなたの口座に振り込んでくれるのですぐに元が取り返せます。さらに、その5人はそれぞれ5人にメールを出しますから計25人からあなたの口座に千円ずつ振り込まれます。つまり2万5千円です。こうして、結局390万円も得することになります」というのです。どうですか? 「これは凄い。やってみたい」と思う人、要注意です。
まず、これは商品を仲買にしていませんから、マルチ商法ではなく、法律上禁止されているねずみ講に当たると思われます。したがって、参加しただけで、儲かっていようが儲かっていまいが、引っかかってしまえば被害者どころか処罰されると思われます。さらに、このメールを受け取った人はほとんどごみ箱に捨てると思いますが、中には参加したいと思う人もいるかもしれません。仮にそうでったとしても、最初5千円負担するのももったいない。どうせ振り込んだかどうかというのは、このリストの人には分からないのだから、振り込まずに私の名前を一番下に入れておこうと思うのではないでしょうか? あなたがそう思うということは他の人もそう思うということであり、結局あなたも一銭も振り込まれない可能性があるのです。万が一、振込みがあったとしても、その方がやばいでしょう。警察に御用になるのも時間の問題かもしれません。
6.準スパムメール
私がインターネットを始めた頃、一番悩まされたのは、ねずみ講まがいメールとこの「準スパムメール」とも言うべき一般商用サイトからのメールでした。何の承諾もなく送ってくるなら完全なスパムメールですが、「オプト・イン・メール」と言って、懸賞などに応募した際、フォームの一番下の方に「今後、私達のサイトからの新着情報などを送付して構いませんか?」という質問があり、たいていの場合、初期値はチェックがonになっていて、チェックをはずすと懸賞の抽選から即刻はずされそうで、あとで解除すればいいかとか思い、受信しだすタイプです。しかし、受信しだすと、鬱陶しいなと思いつつ、解除が面倒であったり、せっかく解除のページにまで行っても、やれIDだ、パスワードだとか言ってきて、そんなん忘れたとなって、解除できなくなる場合も結構あります。私の場合、これに懲りて、インターネット懸賞にはあまり応募しなくなりました。
7.その他
他には、メール爆弾やウイルス・メールなどがあります。メール爆弾とは、悪意のある人物から故意に、巨大なファイル(1MB以上とか)を複数同時に送りつけられ、他の大切なメールが受信できなくなったりするものです。また、ウイルス・メールは、コンピュータに感染するとさまざまな悪さをするメールです。その他、偽ウイルスメール情報(チェーンメールの一種)などもあります。こういうウイルスが流行っているので知人・友人に知らせてあげてくださいという善意を装ったメールが、全く見知らぬ人や、何も知らない友人から来たりします。
その他、スパムメールの実例は、「インターネット秘宝館」(http://ux01.so-net.ne.jp/%7Ekomori/doc/hoax/index.html)に数多く収められていますので、興味のある方はどうぞ。