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海外ネットサーフィン術


海外旅行前にマジックリスニングで英語耳になりませんか?

MILを以前から購読していただいている方はご存知かと思いますが、私はウィーンと日本とを行ったり来たりの生活をしています。よく、海外でどうやってインターネットをしているのですかと聞かれるのですが、オーストリアでもプロバイダーに加入しています。海外でのプロバイダー加入の方法は後述するとして、まずは最も一般的なローミングサービスの紹介をしてみましょう。


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1.海外ローミングサービスを利用する
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最近は海外ローミングサービスを提供しているプロバイダーが増えてきました。 海外ローミングサービスとは、海外のプロバイダー(自社の海外支社の場合もあります)やiPass社(http://www.ipass.com)などローミングサービスを専門に扱う業者と提携して、国際電話をかけることなく、国内通話料でインターネット接続を可能にする(別途、接続料をプロバイダーに支払わなくてはならないことがほとんどです。補足参照)サービスです。

海外への出張や旅行がそれほど頻繁でないなら、海外ローミングサービスを利用するのは非常に有効です。別途接続料を払わないといけないこと(たとえ、国内の接続であれば無制限コースに加入していたとしても)がほとんどですから、その点を考慮しないといけません。この点は非常に重要で、例えばオーストリアの場合、インターネット接続料のための電話代(インターネット専用の共通アクセス番号があるため、他の通常の電話・FAXとは区別できる)は、通常の電話代のだいたい半分でかけられるますが、ローミングサービスを提供しているプロバイダーも、この半額になる電話番号でなく、普通のアクセス番号のみを提供している場合がほとんどで、これでは使えないというようなことがあるんです。

海外ローミングサービスのための設定方法は必ずと言っていいほど、プロバイダーのホームページに紹介されていますので、そちらを参照すればいいです。(例えば、Hi-Hoの場合は、http://home.hi-ho.ne.jp/home/roaming/iPass2.htmlに掲載されています。)ただし、いくら海外ローミングサービスを行なっているプロバイダーと言えども、それだけでインターネットができる訳ではありません。

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120分までは利用料無料!世界150カ国、11,000以上のアクセスポイントが充実。
海外ローミングで選ぶならやっぱり!
JENS(ジェンズ)が提供するクオリティ・インターネットサービス
「JENS SpinNet (ジェンズスピンネット)」
http://www.spinnet.jp/ad/a8

まず、海外では日本と電圧が違うことがほとんどのため、変圧器が必要な場合もあります。(最近はノートパソコンの中でも海外でそのまま使えるタイプのものが増えてきましたから、その場合は必要ありませんが……)。

次に、海外のモジュラージャックの仕様は、日本とは同じでないことがほとんどですから、海外のモジュラージャックの仕様に変換する回線アダプターが必要です。世界のモジュラージャックについてはこちら

また、海外では電話回線のタイプが日本と異なるため、インターネットを始める前に、モデムセーバーと呼ばれるチェック機を利用するほうが無難です。モデが壊れたり、パソコン本体が壊れるたりすることがあるようですから。(私もウィーン出発前にモジュラージャックを購入しようと大阪・日本橋に出かけたのですが、オーストリアで使ったら、結局判定は問題無しでした。だったら買わなければ良かった、店員にうまく乗せられたとも思ったのですが、これって事故がなかったから言える訳で、転ばぬ先の杖ということもあるし、買って損はないでしょう)

その他、海外でインターネットをするために必要な機器は、コウベサコム株式会社・楽天市場店の「世界の電気事情」に詳しくまとめられています。また、同店で、旅行先に応じたプラグやモデムセーバーなども購入できます。特にモジュラージャックは、私の経験上、現地で手に入れるのは結構骨が折れるので(予備にもう一つ回線アダプターが欲しいなとウィーンで探しましたが、見つかりませんでした)、日本でも必ず買っておきましょう。変圧器などは、空港などでも買えます。

<<補足>>
接続料が別途かかることがほとんどですが、例えば、ASAHIネット( http://www.asahi-net.or.jp/oversea/ap/index.htm)は、米国48州500箇所のアクセスポイントに限っては特別な接続料はかかりません。その他の地域も1分8円の接続料と、非常に割安(ほとんどのプロバイダーは20円から30円の接続料を取ります)です。

さらに、あまり知られていないところでは、JENS Spin Netは海外ローミングがなんと120分まで無料です。

また、So-netでは、さらにその上を行き、ダイアルアップ接続コースの「とことんコース」なら米国、カナダ、イギリス、シンガポール、その他世界90カ国8,000以上のアクセスポイントが利用可能で、ローミング接続料が無料(通信料は別途かかかります)です。

ただし、So-netブロードバンドコース(So-net ADSL、フレッツ・ADSL、Bフレッツ)の場合は1分10円の接続料金がかかりますので注意。ブロードバンドユーザーの方で海外出張が多い人は、So-netのとことんコースへ別途入会しておけば、月額2,000円で海外ローミングサービスが利用し放題(アクセスポイントまでの通信料は必要です。)になり経済的かもしれません。月額2,000円が余計にかかっても、1分30円のローミング接続料を取るプロバイダを使っているならば、約67分で元は取れることになりますから。

他にも、AOL(http://www.jp.aol.com)は海外にも支社が多くあるため、アメリカ・カナダ・ドイツ・イギリス・フランス・スウェーデン・スイス・オーストリア・オーストラリア・アイルランド・メキシコ・アルゼンチンで、追加接続料が一切かかりません。

その他ローミングサービスが無料のプロバイダについては、「ブロードバンド時代のプロバイダの選び方:ローミング編」をご参照ください。


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2.インターネットカフェ&Webメールを使う
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海外でインターネットをする方法としては、他にインターネットカフェを利用す る方法があります。事前に海外のインターネットカフェの所在地を調べるには、 The Cybercafe Search Engine(http://cybercaptive.com)で調べるのが簡単です。英語力が少しだけ必要ですが、そんなに難しくありません。探したい都市名を入力するだけで。ちなみに、「vienna」で調べたところ、4件が検出されました。また、「New York」で調べたところ、14件の登録がありました。

しかし、海外のインターネットカフェでは、ほとんどの場合、そのままでは、日本語を表示させたり、日本語のメールを書くことはできません。少し、工夫が必要です。 MicrosoftのGlobal IMEの日本語版 をインストールすれば、日本語のホームページを閲覧したり、メールを書くことだって可能です。MicrosoftのGlobal IMEの日本語版のインストールの仕方や、それを使ったインターネットカフェの利用の仕方はCyber Cafe Center(http://sapporo.cool.ne.jp/cybercafe/jpmail.html)で詳しいです。

これで、海外のインターネットカフェで日本語のホームページを閲覧したり、メールを書くことだってできます。Webメールには、DreamMail(無料メールアドレスだけでなく、現金1000万円が当たる懸賞も随時実施中です)やasahi.comの無料会員サービス「CLUBA&A」などがあります。日本で使い方を練習しておくと、いぜという時に慌てなくて済むでしょう。

また、Webメールを使わずとも、インターネットカフェのメールソフトがマルチアカウント対応のメールソフト(Outlook Expressなど)なら、アカウントを一時的に追加させてもらって、日本のプロバイダーのメールボックスに届いたメールを 受信することも可能になるでしょう。つまり、ダイアルアップ接続の時だけ、イ ンターネットカフェが加入しているプロバイダーを使うということです。

Outlook Express4.0の場合なら、アカウントの追加は、【ツール】→【アカウント】→【追加】→【メール】でインターネット接続ウィザードが起動しますので、日本で使っているプロバイダーの設定を入力していきましょう。この時に、新規 にダイアルアップ接続を行なうか、それとも既存のダイアルアップ接続を用いるか聞いてきますので、後者を選び、そのインターネットカフェが使用しているプロバイダーを選択すればOKです。

ただし、この方法は 100%可能という訳ではなく、プロバイダーの中には、ダイアルアップ接続を別のプロバイダーが行なっている場合には、セキュリティーのため、メールが受信できない場合があります。ご注意下さい。

また、インターネットカフェを出る時には、追加したアカウント情報を削除したり、Webメールのパスワードやクレジットカード番号の情報などが残っているかもしれないのでキャッシュの整理を忘れずに。


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3.海外の友人の助けを借りる
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インターネットカフェだとお金が余分にかかりますが、海外の友人・同僚に頼めば、友達のダイアルアップ接続を使わせてもらえる場合もあるでしょう。その場合も、友人のパソコンを借りなくていけなくて、かつ、そのパソコンが日本語以外の Windowsの場合には、上述の日本語を読み書きできるようにする手順が必要(もしくは日本に送るのに英語で送るという不思議なことをするか、私の友人が実際にやったことがある例ですが、watashihaなどとローマ字で打つか)ですが、基本的には前項と同じ要領でできるでしょう。


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4.海外のプロバイダーに加入する
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もし、海外出張が頻繁にあったり、海外に転勤になった場合には、海外でプロバイダーに加入するのがお薦めです。

現地のプロバイダの見つけ方は、まずはYahoo! Japanなどで検索してみます。ただし、やはり日本のサーチエンジンでは限界があります。海外の赴任先のサーチエンジンで調べるのが一番手っ取り早いです。Yahoo!やInfossekには海外ファミリーも多いので、リンクをたどって探すのがいいでしょう。

最後に、インターネットとは関係ありませんが、海外旅行・出張に行っても日本からの電話を受けたい人には国際携帯電話がお薦めです。結構高いですが、例えば、世界110ヶ国・地域をカバーするレンタル携帯電話「Global Cell」は「全日空はじめ26の提携航空会社を利用されるとレンタル料が無料 」というサービスもやっていますので、必要性がある人は考えられるとよいと思います。


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