皆さん、こんにちは。今日のテーマは「メールマガジンを創刊する方法」です。メールマガジンの作者になるには、メルマガを無料で発行させてくれる「まぐま
ぐ」(http://www.mag2.com)や「Macky!」(http://macky.nifty.ne.jp)、
「 Pubzine」(http://www.pubzine.com)、「クリックインカム」(http://www.clickincome.net)で手続きを取り、審査に合格すれば良いのですが、それは単なる第1歩というか、正確に言うなら第3歩目か第4歩目に過ぎません。
どうして、メールマガジン発行システムにメルマガ作者としての審査要請が第3歩目か第4歩目かといいますと、メールマガジンを発行するには、まずメールマガジンを発行する目的をしっかり持つということが重要だからです。
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1.メールマガジンを発行する目的を明確化する
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今やメールマガジン乱立時代と言ってもいいほど、世の中にはメールマガジンが溢れています。「まぐまぐ」だけでも、7千を超えるメールマガジンが「登録」されています。しかし、実際に発行されているメールマガジンの数はその半分くらいで、休刊手続きを取ることなく長い休眠状態に入っている場合も多いのが実状のようです。
今はなくなったみたいですが、「まぐまぐ」でメールアドレス別購読メールマガジン一覧を取り寄せられるサービスがありました。その時、自分も購読しているメールマガジンを整理しようと、一覧を取り寄せてみると、総計100を優に超えていました。でも、一度も読んだこともないメールマガジンも結構混じっていました。そういうメールマガジンの中にメールアドレスを集める事だけが目的の悪徳業者が混じっているのかは定かではありませんが、多くの場合、発行手続きを取ったものの、充分な目的意識がなかったために、メールマガジンを発行し続けることができなかったものと思われます。
いくら「不定期発行」としていても、メールマガジンを一定期間内に継続して発行するというのは、かなりの気力がいります。仕事が忙しい時もあるでしょう。また、疲れている時もあるでしょう。そんな中、メールマガジンを発行するのは想像以上に力を要します。力の源泉は、メールマガジンを発行する目的を明確化することにより、喜んでやることから始まるように思います。
目的がはっきりしないなら、長期の間、発行できなくても、まあいいやとなってしまいます。また、ただ単に義務感使命感でやっていても、疲れるだけです。そんなメールマガジンは読んでも面白くありませんね。
メールマガジンを発行する目的はいろいろあるでしょう。自分のことが分って欲しい。自社の商品をPRしたい。自分の趣味について語りたい。とにかく書く事が好き。広告収入が欲しい。何でもいいですが、目的がはっきりしなければ、続きません。どうして自分がメールマガジンを発行したいのか目的をまず、はっきりさせましょう。
そして、構想を練りましょう。最低、第2号ぐらいまでの構想はまとめておき、できれば、最初の第1号は出来上がっている状態にしておくと、出だしでこけることなく後がスムーズでしょう。いわゆるネタが詰まると、発行が遅れがちになりますから、最初にこんなことを書こうと考えておくことが必要です。見切り発車はたいてい失敗します。
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2.ホームページを準備する
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以前は、メールマガジンを発行する段階でホームページを持っていることは必須条件ではありませんでしたが、最近では、明確な条件でないとしてもかなり重要な要件になってきました。
たとえば、「まぐまぐ」の場合、100字以内でメールマガジンの内容を紹介しますが、100字以内ではその内容を充分に説明できない為、ホームページをメールマガジン発行前に準備することをかなり強く薦めています。
また、「まぐまぐ」以外のメールマガジン発行システムを使う場合にも、ホームページを持っているほうが断然有利です。そもそも、「まぐまぐ」以外のメールマガジン発行システムに申請する場合、「まぐまぐ」で発行している旨を伝えれば、かなり審査がスムーズです。(逆に、「まぐまぐ」以外のメールマガジン発行システムに申請する場合、メールマガジンのバックナンバーが閲覧できない場合、審査が厳しくなる傾向があるようです。特にMacky!はサンプルメールマガジンの提出を求められるので、なお更ですというか、実質的に「まぐまぐ」などで発行した実績がなければ厳しいでしょう)
そういう意味でもホームページの準備は、絶対にしておいた方がいいです。また、「Weekly まぐまぐ」の新着案内で紹介され、「まぐまぐ」のホームページで自分のメールマガジンの登録が可能になると購読者が、数百人から数千人単位で一気に集まりますが、それも2週間から3週間が限界です。
購読者をさらに増やしていく為には、ホームページを充実させ、自分のホームページからも購読者を募ること(購読者の募り方は後述)を可能にすることが絶対的に必要です。
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3.いざ、申請
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● まぐまぐのメルマガ発行者になるための申請ページ
http://www.mag2.com/crecre/magadd.htm
120万部超発行の「Weekly Mag2」で紹介されるためにも、上の「1.」「2.」で挙
げたことを忘れずに準備を整えて、登録しましょう。
● Macky!のメルマガ発行者になるための申請ページ
http://macky.nifty.ne.jp/1-10.htm
まぐまぐより審査基準は少し厳しいという噂です。サンプルメールマガジンを提
出する必要があります。
● Pubzineのメルマガ発行者になるための申請ページ
https://www.pubzine.com/publishers/newmag.asp
大企業のソニーが運営しているだけに、発行者規約が少し堅い表現が多いですが、
普通にやっていれば何の問題もないのでご心配なく
● クリックインカムのメルマガ発行者になるための申請ページ
http://www.clickincome.net/mlmg/form.html
サンプルの提出もしくは、バックナンバーをホームページで公開している必要あり。
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4.コピー&ペーストが基本のメールマガジン発行方法
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申請が通れば、発行を開始することができる。具体的にメールマガジンを発行するプロセスは非常に簡単です。基本はコピー&ペースト。テキストエディターでメールマガジンを編集したなら、「すべてを選択」→「コピー」し、各メールマガジンの発行システムの配送ページ(パスワードで発行者以外は入れないようになっています)にペースト。後は、サブジェクトを指定して、ボタンをクリックすれば、まずテスト配送が終了。問題がなければ、本番モードで同じようにボタンをクリックすればいい。
「まぐまぐ」や「Pubzine」には予約配送もあるので、出張などでその日はメールマガジンを発行できないが、どうしてもその日に配送したいということであれば、そのように設定すれば発行できます。また、メールマガジンを編集していて、例えば夜8時に出来上がってしまったけど、朝一番に届いているということにしたいけど、今すぐ発行すると読者の下に10時までには届いてしまう。朝一番にメールをチェックした時に届いているというふうに演出したいけど、夜中まで起きておいてメールマガジンを発行するのは面倒だとなるなら、この予約システムを使えばいいことになります。
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5.読者からのメールに返事を出そう!
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読者からのメールは、メールマガジン発行直後がいちばん多いです。読者からのメールは非常に貴重です。中には、メールマガジンに対する批判や間違いの指摘だったりするでしょうし、がっくと来ることもあるでしょう。また、「購読中止」とだけ書かれた無礼なメールの場合もあるでしょう(メールマガジンは基本的に、自分で各メールマガジン発行システムのホームページや、そのメールマガジンのホームページにアクセスして解除するのが原則です、念のため)。
でも、そういう嫌なメールに対しても誠意を尽くして返答するようにしましょう。これができないと、だんだんメールマガジンを発行するのが嫌になってきます。
(自分も別のメールマガジンを以前発行していた時に、読者からのメールに嫌気が差して、廃刊したことがあります。結局、上に挙げた目的意識が希薄であったので、やめたのだと思います)
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6.メールマガジンを宣伝しよう
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a) サーチエンジン登録
サーチエンジン登録は非常に重要です。ヒットされやすいキーワードを散りばめながら、ホームページを訪問してもらうために魅力的な文章にしましょう。また、Infoseek(http://www.infoseek.co.jp)などは複数ページの登録が可能ですから、バックナンバーなども登録できます。結果的にホームページの総ページレビューはバックナンバーを登録すれば登録するほど増えていくことになりますから、各バックナンバーからメールマガジン購読申込みのページへのリンクを分かりやすく設置さえしておけば、購読者は増えていくことになります。
そういう意味でもバックナンバーのWeb化は、結構、骨が折れるのですが、必ずやっておきたいことです。もちろん、はじめてホームページを訪問してくれた方がどんなメールマガジンを発行しているのか見るためにも、バックナンバーはできるだけ公表したいですね。
b) ホームページ紹介メールマガジンに投稿する
ホームページ紹介メールマガジンは数多くありますが、経験上、1000部未満のメー
ルマガジンに投稿しても、購読者数は微動だにしません。
一番のお薦めはChott News(http://www.web-hyogo.or.jp/chotto_news/)です。
3万6千部を超える購読者に宣伝できますし、確実な効果が現れます。以前、発行
していたメールマガジンで、投稿後、3日間購読者が増え続け、700人もの購読者
増につながったことがあります。
その他、ホームページを紹介してくれるメールマガジンは多くあります。
http://www.kaiteki-net.com/promotion.htmlを参照して下さい。
もちろん、有料でも発行部数の多いメールマガジン(Impressの各種メールマガジンやField Gate Internet Now!など)に広告を出稿すれば効果は高いでしょうが、メールマガジンを趣味で発行している人には関係ない話でしょう。
c) 相互リンクを要請する
私は経験ありませんが、同じようなトピックのページと相互リンクを結べば、アクセス増につながるでしょう。ただし、自分のページからもビジターが逃げることになるので、そういう理由から小心者の私は相互リンクを要請したことは一度もありません。
d) 掲示板を利用する
今すぐリンクなど各種掲示板に書き込みをするのも一つの手だと思いますが、労多くして余り効果がないというのが印象です。実際、アクセスログなどを分析してみても、掲示板経由で私のホームページを訪問した人は数えるほどしかいません。
e) 署名にホームページのリンクを入れる
ニュースグループやメーリングリストに投稿する折に、さりげなく(これが重要)、署名に自分のホームページのURLを記しておきます。あなたのコメントが的を得たものなら、こんなに素晴らしい回答をする人のホームページってどんなんだろうとなって、訪問してくれます。
もし、メールマガジンを商業目的で発行しているならなおさらです。読者からの質問や感想メールに対する返信に、ホームページのリンク付き署名を入れておけば、ビジターになってくれる可能性は高いでしょう。
f) オフラインでホームページのURLを露出させる
メールマガジンを商業目的で発行しているのなら、会社の名刺、テレビ・新聞の
広告、パンフレットなどオフラインでのプロモーションも有効です。
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7.その他、役立つリンク
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● Yomimono News
http://www.yomimono.com
ご存知、鹿児島県種子島の清水さんが発行されているメールマガジンのホームペー
ジですが、非常に活発な読者交流ボードなど、これからメールマガジンを発行す
る人は必ず参考にするといいでしょう。
● 噂のめるまが生活
http://www.eva.hi-ho.ne.jp/rainbow/index.html
メールマガジン発行者に対するインタビューがとても役に立ちます。取材をしているメールマガジンも珍しいです。その他、メルマガ発行者に役立つ情報が多いです。
● アクセス向上大失敗
http://www.d1.dion.ne.jp/~igros/access_ng/access_ng.html
ホームページの制作方針・プロモーションの仕方においていかに失敗していたかを自省するために作ったという、非常にためになるホームページです
● クリックインカム ダイレクト
http://www.clickincome.net/mlmg/direct.html
クリックインカムで発行すると1クリック当たり20円のマージンが発行者に入りますが、同システムで発行せず、例えば「まぐまぐ」や「Macky!」で発行していても広告だけもらえるシステム。1クリック当たり15円になるそうです。広告収入を少しでも欲しい方は、問い合わせてみるといいでしょう。ただし、発行部数が1,500部程度以上などの条件はあります。
今号は以上です。次号では、「ネットで仕事を探す」と題してお届けします。そ
れでは、また。