● MIL式情報整理術


.今回のテーマは情報整理術。超「整理法」とはいきませんが、MIL式情報整理術を紹介したいと思います。

● スクラップ

接続しながらメールを読んでいれば、気に入ったホームページの紹介があれば、その場でURLをクリックして、目的のホームページを見ることができますが(Outlook ExpressなどのクリッカブルURL機能が付いたメーラーの場合)、それだと電話代がかかって仕方がないので、やはりメールはオフラインで読んで、必要な情報だけをスクラップしておいて、次回に接続した折りにまとめて、目的のホームページを見たらいいと思います。

私のスクラップの方法を、前回のお薦めメールマガジン特集でも紹介したメールマガジン「今日の雑学(+α)」(http://member.nifty.ne.jp/unplugged/)を題材に説明したいと思います。このメールマガジンを購読している理由は、インターネットビジネスについての情報が知りたくて、その情報源となるURLを紹介してくれているので、非常に重宝しているからです。基本構造は、一行目にタイトル。二行目にURL。三行目に発行者の小橋さんのコメントが載っています。

まず、保存したいと思う部分(基本は3行)を選択し、右クリックで「コピー」を選択。これで、クリップボードにコピーされた状態になる。ここからが問題である。そのコピーした内容をどこに保存するかであるが、あるインターネット雑誌では、「Wordpad」などを開いてテキスト形式で保存するとか説明していたけど余りお勧めできない。

Outlook Expressなど大部分のメーラーの優れた特長として、「クリッカブル URL」という機能があります。 これは、ホームページアドレスやE-mailアドレスは自動的に認識し、クリックする だ けでインターネットエクスプローラーが起動して選択したホームページを探してく れたり、メールの作成画面が出てきたりする機能のことです。名前を知らなくても 既に使っている人なら 誰もが知っている機能のはずだ。

でも、「Wordpad」で保存されたデータなどでは、そうはいかない。ホームページ アドレスの部分にマウスを動かしてもうんともすんとも言わない。その見たいホー ムページを見ようとするなら、URLをコピーして、インターネットエクスプロー ラーのアドレス欄に貼り付けて、対象のホームページに接続するというような手間 をかけたやり方になってしまう。

だから、インターネットのことは、インターネット関連ソフトに一元的にまとめて しまうのが得策であると思われます。すなわち、スクラップしたい部分を右クリッ クでコピーして、それをOutlook Expressなどのメールソフトの中に保存します。 やり方は、ツール バーの「作成」(ネットスケープメッセンジャーの場合は「新規メッセージ」)を クリックして、メール作成画面を出します。メール本文のところ にカーソルを置いて右クリック。[貼り付け]を選択します。そして、[件名]のとこ ろにタイトルを入力します。もしくは、メール本文の一行目はだいたいタイトルな のでこれをそのまま利用し、選択したあと右クリックで[コピー]、[件名]のところ にカーソルをもってきて、右クリック。[貼り付け]を選択します。

これを後で参照可能なように、受信トレイに落とす(Outlook Expressの場合)に は、いま開いているメール作 成画面の「ファイル」から「フォルダーへコピー」を選択して、「受信トレイ」を コピー先として選択します。あとは、このメールは実際には誰にも送るものでもあ りませんから、閉じます。保存するかどうか聞いてきますが、受信トレイにコピーされていますから必要ありません。受信トレイを見てみると、さも自分から来たメールのようにして、ちゃんと存在するのが見えると思います。ネットスケープメッセンジャーの場合には、メニューバーの「ファイル」から「下書きを保存」、これで「Draft」に保存することができます。次に接続した時などに、「受信トレイ」もしくは「Draft」にコンパクトにまとめられたデータにあるそのURLをクリックして、目的のホームページを見たらいいと思います。


● スクラップを集めた専用のフォルダーを作っておく

実際に目的のホームページにアクセスしたら、インターネットエクスプローラーでもネットスケープでもツールバーから「編集」→「すべて選択」で、全文を選択させます。もしくは、IEならホームページ上の画像以外のところで右クリックをして、「すべてを選択」を選択します。必要な部分だけを反転させ、右クリックで「コピー」を選択するやり方はIEでもネットスケープでも、どちらでもできます。 これで、欲しい情報がクリップボードにコピーされています。

それから、元のスクラップした3行の記事(メール)を開いて、その最下部にカーソルを置いて、右クリックします。そして、「貼り付け」を選択します。これで、「タイトル」「URL」「小橋さんのコメント」「実際のWebの記事」と4段階に並んだメールが出来ていると思います。

次に、Outlook Expressの場合、メニューバーから[ファイル]から[保存]を選択し、更に[ファイル]から[フォールだーへ移動]を選択します。この時、スクラップ専用のフォルダーを作っておいた方がよいでしょう。ここではフォルダー名を「スクラップ」としておきます。更に、このフォルダーの下にサブフォルダーを2つ準備し、「未読情報」「既読情報」としておきます。この「未読情報」というフォルダーに移動させます。後は、オフラインの時にまとめて読めば、電話代もかからず、得します。読み終わったら、「既読情報」というフォルダーへ移動させます。 必要があれば、プリントした上で、移動させます。もしくは一度読めばOKの情報も多いでしょうから、そのような場合は迷わず削除します。削除しても、[削除済みアイテム]に残されていますから、もし間違って削除していても復活が可能です(^o^)。

ネットスケープメッセンジャーの場合は、メニューバーの「ファイル」から「下書きを保存」で、一旦、「Draft」に落とした後、「Draft」に移動し、そのメッセージを表示させます。右クリックで「メッセージをファイル」を選択し、「未読情報」のフォルダーを選択すれば、OKです。


● 必要な情報を検索

スクラップブックを作る目的は、電話代を節約し、オフラインで情報を読むための智恵でもありますが、それだけでもありません。スクラップブックをメールソフト で作っておけば、検索も簡単でデータベースとしての役割も果たします。

Outlook Expressならメニューバーの「編集」から「メッセージの検索」を選択します。[差出人][送信先][件名][メッセージ本文][受信日時]などから検索できます。これで、あの情報どこだったかなとあれこれ探さなくて大丈夫。必要な情報をさっと選択し、必要があればプリントすればいい。


● ホームページ録画ソフトについて

画像が重要な役割を果たさないホームページであれば、上記のようなスクラップ術で充分だが、中には、例えばグラフなどを効果的に入れたレポートをオフラインで読みたい時もあるだろう。そんな時に役立つのが、ホームページ録画ソフトであります。ここでは、3つ紹介しておこうと思います。

まず、一つ目は、「WebShot Pro」http://www.dis.co.jp/o3/Download.htm でダウンロードできます。無料試用期間もあるので、安心して品定めできます。 使い方は非常に簡単で、録画したいホームページを表示させて「shot」と書かれたボタンをクリックするだけ。完全に表示されるのを待つ必要もなく、次々に目的のホームページを表示させて「shot」していけば、他のホームページを見ている間に録画してくれるというもの。また、「shot」した瞬間に、オプションで「ウェブショット」 としゃべらせることも可能。これがなかなかクールな機能なのだ。

前バージョンの「WebShot」では、フレームのホームページには対応されていなかったが、「Pro」の方ではOK。また、フォルダー管理も可能になった。ただ、フォルダーをどこでも自由に設置できない不自由さや検索性にかける点からデータベースとしては使いにくいであろう。

それに対して、「NetRecorderTM4」http://www.xaxon.co.jp/nr/)は、プラウザ一体型のHP録画ソフトでホームページの、各ページ間のリンク情報をツリー表示し、何度もクリックしなければ本来ならGetできないホームページを決め打ち表示させた上でダウンロードできるという優れもの。しかし、欠点としては、使い方を心得ていないと、WWWの特徴として無数のホームページがお互いにリンクされているためにツリーが無限に開き、便利な機能がかえって混乱させるので、1ページ1ページ表示させた上で、録画したいと思う人もいると思います。

ただ累計出荷数120万以上というだけあって、ページアイテム編集機能もエクスプローラー風に自由にドラッグ&ドロップでできるし、予約録画機能あり、他に文句はつけられない。

最後にNECの「ホームページスクラップブックVer.2.0」http://www.psinfo.nec.co.jp/scbook)を紹介します。これは、非常にデータベースとして有用なソフトです。録画したホームページをタイトルで検索したり、各ホームページにキーワードをつけて検索できたり、と非常に便利です。 「NetRecorderTM4」と同様に、フォルダーに入った各ページのデータを自由に編集できますし、また自動巡回機能がありますからニュースサイトなどに一定間隔で自動巡回させて常に最新のニュースをゲットするなんていうことも可能です。また、録画したホームページをアクティブデスクトップに表示させることも可能です。

ただ、「WebShot Pro」と同じように、録画したいページを一ページずつ表示させて録画ボタンを押さなければならないのですが、あるページを録画している最中は別のページを表示させる事はできても録画はできない、という欠点があります。

以上のように、各ソフト一長一短があります。要は皆さんが体験版や試用版を使ってみて、自分にとって一番どれが相応しいか、実際に使ってみて感じても らったらいいことだと思います。

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