第6章:無料サービスで気を付けるべきこと(1)
u. パスワードの管理はしっかりと
無料転送アドレスや無料Webメールには必ずといっていいほど、パスワードの入力が求められます。パスワードを忘れるとメールのチェックができませんし、サポートセンターに問い合わせるのも、時間がかかりますし、このようなことでサポートの人の手を煩わせるのも大人として恥ずかしいことです。パスワードの管理はしっかりしましょう。
v. Webメールではログアウトを忘れずに
複数の人でパソコンを共有していたり、外出先でインターネットカフェなどでWebメールを利用する場合、終了する時はログアウトを忘れないように心がけましょう。そうでないと、あなたのメールを他人に見られたり、最悪の場合、あなたになりすまして、変なメールを送られかねません。gooのフリーメールなどでは、20分以上アイドリング(使われていない状態)が続くと、自動的に再ログインしなければ利用できないようになっていますが、全てのWebメールがそういうわけではないので注意が必要です。
w. 突然のサービス休止もありえます
特にWebメールでは、加入者が増えてくると、様々な障害が現れ出し、サービスが一時的にであれ休止する場合があります。数時間で復旧する時もありますが、そうでない場合もあります。転送メールサービスでも、サーバの故障などで、転送にやたらと時間がかかる場合もあります。そんな時でも、基本的に文句は言えません。多くの場合、加入前に同意を求められる規約にも免責事項が明記されています。過剰な期待は禁物ですし、いざという時でも困らないように、あまり重要なメールを無料アドレスで受け取るのは避けましょう。
参照:
gooで2000年9月22日に起こった一部メールの消失について
x.スパムメールは駄目ですよ!
無料アドレスは、スパムメールから身を守るために必要だと第1章で述べましたが、世の中には悪い人もいます。逆に、この無料アドレスを利用して、スパムメールを送ってくる人がいます。無料アドレスの取得には、細かい住所の入力を求められるサービスもありますが、そのような入力が全く必要のないサービスも存在します。他の無料アドレスサービスへの転送を禁止している場合もありますが、そうでない場合もあります。そのような匿名性を利用してスパムメールを送付してくる場合があるのです。
実際、最近も、私が加入しているメーリングリストで、ある無料サービスを使って、「インターネットに繋ぐだけで収入になります」という例のネットワークビジネスの案内が送付されていました。
こういう場合は、メールのヘッダー部分(どのようなメールサーバーを経由して送られてきているのかを示す情報)をコピーして、そのアドレスの管理者に送付し、会員権の剥奪を求めるのが賢いやり方です。スパマーに直接、抗議のメールを出すのは、自分のメールアドレスが生きていることを知らせるだけで得策ではありません。また、スパマーたちの中には、ヘッダーを偽造している場合もありますので、「Re:」で返信しても、必ずしも、そのスパマーに届くとは限りません。あなたと同じ被害者に送付することになる場合もあります。 また、最近はそのようなスパムに怒りの返信をすると何百人もの同様な被害者に届くような仕組み(メーリングリスト方式の悪用で、勝手にメーリングリストに加入させられている)もあり、「お前こそ何だ!」という感じで被害者同士で罵倒しあう見苦しい事態も起こりますので、スパムメールには絶対に返事を出さないようにしましょう。
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