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ネット犯罪
予防策

4.身に覚えのない国際電話の請求



ADSLなら、国際電話・ダイヤルQ2による被害も基本的に心配なし!!
(パソコンのアナログモデムに電話線が繋がっていない場合)

1.オンラインショッピングにおける詐欺行為
2.悪徳サイドビジネス商法
3.ネカマ
4.身に覚えのない国際電話の請求
5.身に覚えのないクレジットカードの請求
6. 集めたE-mailアドレス・個人情報を悪用する人たち
7.ネットストーカー
8.インターネット・トラブルを未然に防ぐために
最近、自分が調査のために訪れたサイトでは、もっとエッチな画像を見たい人はここから専用のソフトをダウンロードして下さいというものがありました。ダウンロードすると、「日本語がちょろっとだけ書いてあって、残りはすべて英語という使用同意書」(編集部注:99年7月頃、同様のソフトをダウンロードしてみると、全て日本語になっていました。)が出てきてそれを実行すると、自動的に一旦プロバイダー経由での接続が解除され、国際電話によってある国にかかるという ものがありました。

そして、知らずにこの専用ソフトを実行してしまうと、KDDなどの国際電話会社などから多額の請求が来ることになります。

こんなことをして何の得があるのかと思いきや、実は、国際電話をかけさせることで喜ぶ愉快犯ではなくて、国際電話の通話相手国からコミッションがもらえる制度を利用してのことらしいです。英語で書かれた同意書にはちゃんと、「プロバイダー経由での接続が一旦解除され、国際電話に切り替わる」旨が書かれているのですが、日本語の説明には書かれていません。日本語の文章の後ろに英語の文章が続くのですが、スクロールしないと読めないように、巧みに日本語の文章の量も調整されていて、スケベ心で早く見たいという男性はそんな面倒な同意書は読まないという計算(英語がよく分らないという人も多いでしょうし)なのでしょうが、手口が非常に悪質です。

この犯罪者達はやたらとお金が稼ぎたいらしく、私が実験のため(あくまでも実験です!)同プログラムをダウンロードしてみると、デスクトップにまでショートカットはできるし、スタートメニューには入るしで、すごく手に込んだことをしてくれました。

実際、この手の詐欺は横行しているみたいで、毎日新聞の2002年3月22日の記事(http://www.mainichi.co.jp/digital/netfile/archive/200203/22-1.html)によると、総務省もKDDIなど国際通話5社に利用者への周知を要請したそうです(総務省のプレスリリース:http://www.soumu.go.jp/s-news/2002/020320_7.html)。

また、私の元にも数件の相談が寄せられ、何とか電話代を払わないで済む方法はないかというのですが、国際電話会社には非はないわけで、難しいと思われます。どうしても払いたくない場合は、弁護士に相談するのも手ですが、どのアダルトサイトでダウンロードしたのが原因なのかはっきりしていれば訴える相手が見えてくるかもしれませんが、覚えていないことも多いでしょうし、そもそも弁護士を雇うにもお金がかなりかかるでしょうから、 国民生活センターに相談するのが一番の得策かもしれません。

スケベ心から思わぬ国際電話の請求を受けないために
  • アダルトサイトで不用意にプログラム(特に拡張子がxxx.exeとなっているもの)をダウンロードしない。画像ファイルならxxx.jpegなどで良い筈です。ムービーならxxx.mp3、xxx.rmなどのはずです。実行ファイルになっていることからして怪しすぎます。「もっと見たければここをクリック」というテキストや画像に軽くカーソルを合わせるとリンク先がブラウザのステータスバーに通常は出ます(Javascriptなどの小細工がされていると表示されませんが・・・)。クリックする前に確かめると良いでしょう。
  • 国際電話を休止する。
  • ADSLに切り替える(パソコン内蔵もしくは外付けのアナログモデムに電話線をつなげている場合は、国際電話に繋がる可能性はあります)
  • 専用対策ソフトを導入する
  • アダルトサイトは見ない。これが一番安全です。

こういうふうな悪質なサービスに引っかからないために、「No! 国際電話」というソフト(http://www.vector.co.jp/soft/win95/net/se098684.html)があります。国際電話にモデムが通話しようとすると警告を出し、知らせてくれるというものです。同様なソフトは、最近では、国際通話各社からも出されていて、例えばKDDIはダイアルチェッカーというフリーソフトを出しています。

もし、あなた及びあなたの家庭で国際電話を利用することは決して無いということが言えるのであれば、国際不取扱センターで国際電話を端から使えないようにすることも得策でしょう。

意外な解決策もあります。前述の総務省のプレスリリースにもありますが、ADSLやCATVの場合は基本的にこの手の問題は起きません(PC2Fax用にとパソコンのアナログモデムに電話線をつなげていた場合などは別です。)。そのために、「アダルトサイトの注意書きの中にADSLの方は電話線をパソコンのモデムに接続しなおしてください」みたいなことを書いているところも少なくありません。この注意書きがあれば間違いなく、この国際電話もしくはダイヤルQ2による情報サービスと言えるでしょう。この際、ADSLに申し込みするのも防御策の一つの手です。

ちなみにこの手の「国際電話を自動的にかけさせる」アダルト情報はインターネットの世界だけではなく実世界にもあります。エッチな会話を聞きたければ、ここに電話してと書いて、例えば、「0016-7258-79635」などと書いておきます。「001-67-25-87-9635」のように区切ってあれば、すぐに国際電話と気づくのでしょうが、区切り方がうまくて、これだと北海道か東北なのかなと一瞬思ってしまいます。(何でこんなに詳しいねん?)


(最近急増する、アダルトサイト架空請求詐欺についてはこちらを参照してください。)




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