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ワーム・KLEZの諸活動
――ウイルス対策ソフトの停止活動も行う!!――
ワーム・KLEZの活動は先述のような、メールを通じた自身の増殖活動だけに限られません。実はもっと恐ろしいことも挙げられます。
「奇数月(1月、3月、5月、7月、9月、11月)の6日に発病」します。発病すると、TXT, HTM, HTML, WAB, DOC, XLS, CPP, C, PAS, MPEG, MPG, BAK, MP3, JPGの拡張子のファイルを破壊します。したがって、次回の発病日は2004年7月6日です(既に発病してしまったよという方は、駆除方法などを解説したページの紹介はこちら)。ですから、2004年7月6日の前に必ず、後ほど説明しますInternet Explorerのセキュリティホールにパッチ※3を当てた上で、最新のパターンファイルを持ったウイルス対策ソフトを導入し全ドライブ検索を行うか、もしくはオンラインでウイルスチェックを行うべきです。
ワームKlezはさらに「ウイルス対策ソフトの停止」活動を行います。「ウイルス対策ソフトの活動を停止する」ということは逆にいえば、ウイルス対策ソフトがインストールされているということであり、それなのになぜ感染するのかという問題は、次のページの「こんな人が感染する!」で説明します。
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【用語解説】 パッチとは? |
どんなプログラムも人間が作る以上、完全なものはない。そのためにバグやセキュリティホールが発生しがちである。パッチ(patch)とは、このバグやセキュリティーホールなどを修正するためのもので、最近ではファイルをダウンロードしてダブルクリックするだけでパッチを当てることが可能なものがほとんどである。
KLEZのように、特にInternet Explorer関係のセキュリティホールを突いたワームが急増しているので、パッチを当てることが急務なのだ。今回問題になっているセキュリティホールは、「不適切な MIME ヘッダーが原因で Internet Explorer が電子メールの添付ファイルを実行する (MS01-020)」。同パッチも、ここからダウンロードできる。
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